日本の男子が、3階級で五輪出場枠を獲得した。グレコ59キロ級の太田忍(22=日体大)は1回戦で12年ロンドン五輪55キロ級金メダルのハミド・ソリアン(イラン)を7-4で破り、勢いに乗って決勝進出。2位以内を決めて五輪枠獲得に成功した。

 フリー74キロ級の高谷惣亮(26=ALSOK)は左ヒザ靱帯(じんたい)損傷というケガを抱えながらも勝ち上がり、準決勝では14年アジア大会王者のクルバノフ(ウズベキスタン)を4-2で破って決勝進出。フリー57キロ級の樋口黎(20=日体大)は1回戦、準決勝ともにテクニカルフォールで勝って決勝に進み、ともに五輪枠を手にした。

 日本協会の規定により、昨年末の全日本選手権を制した太田、高谷、樋口はリオデジャネイロ五輪代表に内定した。

 グレコ85キロ級の岡太一(27=自衛隊)は準決勝で敗退して、今大会での五輪出場枠獲得を逃した。