馬術で1964年東京五輪に初出場し、前回ロンドン五輪は日本史上最年長の71歳で出場した法華津寛(75=アバロン・ヒルサイドファーム)が、目指していたリオデジャネイロ五輪に出場できなくなったことが17日、分かった。今月末から予定されている馬場馬術の日本代表選考会の参加条件を満たせないことが確実となった。

 国際連盟が定めた五輪出場の基準となる一定以上の戦績を、日本連盟は23日までに満たすことを求めている。法華津はドイツとオランダを拠点に練習に励んでいたが、馬が体調を崩したため競技会に参加できていなかった。

 法華津は関係者に「馬に無理をさせたくないので、残念ながらリオ五輪に挑戦する夢は諦めた。今後については、まだ何も決まっていない。まずは馬を元気にしてやることを優先したい」と話しているという。

 法華津は4度目の五輪出場を目指し、1月に代表選考会への参加を申し込んだ。出場すれば20年アントワープ大会の射撃に出たオスカー・スバーン(スウェーデン)の72歳を上回る五輪の最年長出場記録だった。