スポーツデータの分析、提供などを行う米国のデータ専門会社、グレースノートは6日、リオデジャネイロ五輪開幕30日前に合わせて全種目のメダル予測を発表し、日本は前回のロンドン五輪から倍増の金メダル14個、メダル総数でもロンドンと並び過去最多の38個となった。最新の競技結果や選手の動向を分析し、現時点で五輪が行われたとの想定で算出した。

 日本の金メダルの内訳は体操が四つと最多で、内村航平(コナミスポーツ)が男子団体総合、個人総合、種目別鉄棒の3冠に輝き、白井健三(日体大)も床運動で頂点に立つと予想した。

 柔道は男子60キロ級の高藤直寿(パーク24)、81キロ級の永瀬貴規(旭化成)、90キロ級のベイカー茉秋(東海大)の3個。レスリングは女子53キロ級の吉田沙保里と58キロ級の伊調馨(ALSOK)がともに4連覇を達成、登坂絵莉(東新住建)も48キロ級を制すると予測した。

 競泳男子400メートル個人メドレーは萩野公介(東洋大)が優勝し、星奈津美(ミズノ)も女子200メートルバタフライを制すると予想した。フェンシング男子フルーレの太田雄貴(森永製菓)とバドミントン女子ダブルスの高橋礼華、松友美佐紀組(日本ユニシス)も金に推した。

 外国勢では競泳男子のマイケル・フェルプス(米国)と体操女子のシモーン・バイルス(米国)が今大会で最多の金メダル4個を手にすると予想。陸上男子のウサイン・ボルト(ジャマイカ)は200メートルで優勝するが、100メートルはジャスティン・ガトリン(米国)に敗れると展望した。

 国・地域別の金メダル数は米国が41でトップを守り、中国が31で2位。組織的なドーピング問題で陸上が出場停止となったロシアが20で3位と予想した。個人資格で出場可能性があることなども考慮し、ドーピング問題の影響でロシアが減らすメダル総数は6個と分析した。