女子で3年ぶり13回目出場の札幌大谷(北海道)は0-2のストレートで誠英(山口)に敗れた。かつて元日本代表の栗原恵(32=日立)を擁して今大会2連覇を達成した強豪に力及ばず、初戦突破はならなかった。

 セットカウント0-1、13-24で迎えた誠英のマッチポイント。相手スパイクが味方の体にあたってコートに落ちた瞬間、札幌大谷の戦いが終わった。今日5日は掛屋忠義監督の63回目の誕生日。「勝ってお祝いしたかった」。高石明美主将(3年)が声をつまらせた。

 レフトの沢田里奈(3年)は右肩を痛め、万全とはほど遠い状態。リベロの佐古唯奈(1年)は大みそかに右足を捻挫した。救急車で病院に行ったが応急処置しかできず、この日はサーブレシーブの時だけ出場した。「最後まで選手を固定できなかった」と掛屋監督が肩を落とした。

 スタメンはリベロを含め3年生が3人、1・2年生が4人だった。高石主将は「私たちは1度もこの舞台を経験しないで挑んだけど、1、2年生はいい経験ができたと思う」と、勝利を後輩に託した。チーム最多の7点を挙げた皆木のどか(2年)は「しっかり打っていけば全国でも通用する。悔しい思いを、日々の練習につなげたい」と前を向いた。【中島洋尚】