2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会は24日、東京都内で理事会を開き、開閉会式の演出の基本方針や総合監督などを決めるため「東京2020有識者懇談会」を新設することを承認した。文化や歴史、芸術の専門家らで構成され、座長は御手洗冨士夫経団連名誉会長が務める。

 スポーツ界からは重量挙げの1964年東京五輪金メダリストの三宅義信氏やパラリンピックのアルペンスキーで活躍した大日方邦子さんが選出された。作家の曽野綾子さん、江戸文化研究の第一人者で法政大総長の田中優子さん、政治学者の御厨貴氏らもメンバーに入った。

 組織委の森喜朗会長は「東京大会の歴史的、社会的な意義をどう見いだしていくか、総合的な英知を集めて、ご一考いただきたい」と述べた。

 大会準備へ組織を強化するため、式典関係の責任者としてチーフ・セレモニー・オフィサーに国際金融に詳しい中井元氏を選任した。