女子400メートル個人メドレーでは大橋悠依(21)は4位と200メートルの銀に続くメダル獲得はならなかった。清水咲子(25)は5位に終わった。

 2つ目の背泳ぎまでは2位、3つ目の平泳ぎまでは3位とメダル圏内だった。だが、大橋は最後の自由形で順位を下げる。ラスト50メートルは4位で折り返す。懸命に挽回を期したが、メダルに届かなかった。「メダルを取りたいと思っていたので悔しい」とレース後のインタビューでは涙を流した。

 24日の200メートル個人メドレーで「競泳1号」の銀メダルを獲得。「次の日はちょっと満足しちゃって。『もういいよ』という気持ちもあった」と苦笑い。平井監督に「自分の力を出し切りなさい」と言われ、懸命に切り替えたが、メダルには届かなかった。「自分の泳ぎに悔いはないが悔しい。いろいろな気持ちがあって苦しかった」と本音を漏らした。

 大学1年終わりから2年秋まで体調不良で結果が出ず、引退危機もありながら、大学4年で世界大会初代表になった。試行錯誤を乗り越えた遅咲きは「良い経験になった。今後の水泳人生につなげたい」。東京五輪へ大きな1歩になったことは間違いない。