バスケットボールBリーグのサンロッカーズ渋谷が24日、本拠地を置く東京・渋谷でチケット売買サイト「チケットキャンプ」とのパートナー契約会見を行った。元NBAプレーヤーでセンターのロバート・サクレ(29=米国)とパワーフォワードのジョシュ・ハレルソン(28=米国)が、渋谷駅前のスクランブル交差点をモチーフにした柄が取り入れられた新ユニホームで登壇した。

 創業から20年間、渋谷に本社を構えるミクシィのグループ会社フンザのチケット売買サイト「チケットキャンプ」をパートナーとして、2つの新たな試みを始める。

 まずは、サンロッカーズの主催試合では、コートそばの広告板を撤去し、日本のバスケットリーグでは史上初めてとなる、コートからわずか1・5メートルの場所に特別観覧席を45席設置する。チケットキャンプだけで専売される「チケキャンダンクシート」は、ルーズボールを追う選手が座席に飛び込んでくるほどの間近の特等席で、チケット1枚につき選手のサイン入りTシャツが付くという、プレミアシートだ。

 フンザの笹森良社長は「従来の広告スペースを、よりお客さんに試合を楽しんでもらえる場所に変えます。ここでチームやバスケットボールを目の当たりにしたファンに、その魅力を伝えてもらえれば、それは看板広告以上の効果があると思っています」。

 関係者を座らせて、1・5メートル前で模擬プレーを披露したサクレは「今まで以上にエキサイティングな試合をお見せできる」と言い、ハレルソンも「お客さんに間近で見られると、我々もよりがんばれる」と、笑顔でPRした。

 10月7日のホーム開幕戦のチケットは、25日午前10時から販売される。価格は、対戦カードで価格の異なるダイナミックプライシング制で、7400円、8300円、9000円の3価格が設定される。

 また、この特別シートの全利益は、バスケットボール購入費用に当てて、本拠地の渋谷区の学校や公共施設に寄付をする「チケキャン渋谷区バスケットボール還元プログラム」も、併せて発表した。ミクシィ森田仁貴社長は「地域とスポーツ振興には積極的に参加していきたい」と話し、会見に同席した渋谷区の長谷部健渋谷区長も「渋谷はバスケットボールと親和性のあるストリートカルチャーの街でもあるし、みんなで一緒に街を盛り上げてくださるのは大歓迎」と喜んでいた。

 今シーズンのサンロッカーズ渋谷は、日本のバスケットボールチーム史上初めて、元NBA選手を3人も擁していて、開幕前から前評判が高まっている。