国際柔道連盟(IJF)は25日、ブダペストでの総会で役員を改選し、全日本柔道連盟会長の山下泰裕氏、総本山である講道館の上村春樹館長の両氏が理事に再任された。任期は2021年までの4年間。

 山下氏は「世界の柔道のさらなる発展のために貢献したい。東京五輪・パラリンピックを成功させることが一番の責任だ」と所信表明し、上村氏は「一本の価値を大事にし、柔道の魅力を伝えたい」と抱負を述べた。

 マリアス・ビゼール会長は対立候補がなく、信任投票を経て満場一致で再選。07年の就任から3期目となる。山下氏らは競技の普及、発展の役割を担う。

 IJFの日本人理事は暴力指導問題など相次ぐ不祥事の影響を受け、13年8月に上村氏が退任。不在が続いたが、15年8月にビゼール会長の指名により山下、上村両氏が理事に復帰していた。