柔道の世界選手権(28日開幕、ブダペスト)男子73キロ級代表の橋本壮市(26=パーク24)がアドレナリン全開だ。

 26日、成田空港から出発。リオデジャネイロ五輪同階級金メダルの大野将平(25)が実戦を離れている中、グランドスラム(GS)東京、GSパリ、選抜体重別選手権などで負けなしが続き、世界ランキングは1位に浮上した。初の世界選手権について「自信満々で夜も寝られないぐらい」と興奮気味に話し「優勝することは20年に向けて非常に重要。勝ってから最終的に大野と闘えると思う」と闘志を燃やした。

 東海大時代は肩の負傷などで思うような結果が出ずに苦労し、社会人になって才能が開花した。今大会には神流川・東海大相模高でともに切磋琢磨(せっさたくま)した60キロ級高藤直寿(24)、100キロ級羽賀龍之介(26)、100キロ超級王子谷剛志(25)も出場する。「負けちゃいけないと刺激になる。この4人が世界の頂点に立てたら最高」と偉業に期待を寄せた。

 2連覇を目指す男子81キロ級代表の永瀬貴規(23)も同便で出発。リオ五輪銅メダルの雪辱を胸に「精神的に強くなった。パワーや技術も成長出来ている。挑戦者の気持ちで臨む」と気を引き締めた。