リオデジャネイロ五輪銅メダリストの奥原希望(22=日本ユニシス)が、1時間49分の死闘を制し、同種目で日本勢初優勝を飾った。

 相手は同五輪の準決勝で奥原が敗れ、銀メダルを獲得したシンドゥ・プサルラ(インド)だった。第1セットを21-19で先取し、第2セットを20-22で奪われイーブン。第3セットは粘って22-20で奪取。悲願の金メダルを獲得した。

 勝利の瞬間、信じられないといった表情で汗と涙でぐちゃぐちゃになった顔を左手で覆った。

 試合後の勝利者インタビューでは日本語の通訳で質問を聞き、会場の観客に向かって英語で答えた。

 「みなさん、ありがとう。とてもうれしいです。五輪後、ナーバスになったときもあったけど、周りの人がサポートしてくれた。今はとても疲れているわ」と最後はちょっぴりジョークをまぜ「ノゾミ・スマイル」でファンのハートをつかんでいた。

 これまでの日本勢の世界選手権制覇は、全種目を通じて1977年第1回大会女子ダブルスの栂野尾悦子、植野恵美子組だけだった。