昨季の4大陸選手権覇者で、平昌五輪メダル候補のネーサン・チェン(18=米国)が、今季のショートプログラム(SP)「ネメシス」を初披露し、91・80点で首位発進した。

 低音のピアノで始まり、男性の歌が入る大人の雰囲気の曲。ネーサンは冒頭でトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)をきれいに着氷。後半では4回転フリップで体勢が傾いたが、2回転トーループをつけ、連続技とした。3つ目のジャンプは4回転ルッツの予定だが、この日は3回転ルッツにとどめた。

 ソルトレークシティーは生まれ故郷。しかも会場は、フィギュアスケートを始めたゆかりのある場所だった。チェンは「ホームタウンで演技ができて、とてもいい気分。SPのお披露目だったが、思ったよりできていてよかった」と納得の様子だった。