一般男子は平林毅郎(岐阜)が初優勝した。3人の争いとなり最後まで勝敗の行方が分からない混戦から最後のランで逃げ切った。2位との差は2秒、3位との差は5秒だった。一般女子は昨年2位の中山彩理香(東京)がスイムで抜け出し、2位以下に7分以上の差をつけて優勝した。リレーはTEAMはまっこが制した。

 一般女子優勝の中山は「今年は絶対に勝つと心に決めていました」と会心の笑みを浮かべた。得意のスイムで抜け出し、その後は徐々に差を広げてフィニッシュテープを切った。

 トライアスロンは中2から趣味程度で始めた。東京・町田高1年から本格的に大会に参戦し、2年になった今年から急速に力をつけた。1月から専属コーチがつき、練習量を増やしたことが急成長の要因だという。7月のアジア選手権(インドネシア)ジュニアの部3位。15日の世界ジュニア選手権(ロッテルダム)では38位。日本連合の強化選手に選ばれ、ジュニアではA指定、エリートではC指定。24年、28年の五輪出場を目指している。将来的にはコーチとして子どもたちに教えることを夢見ている。

 一般男子優勝の平林は日体大の1年生。県岐阜商の野球部出身で、大学に入ってからトライアスロンを始めた。バイクを生かした競技をやりたかったと転向を決めた。大会への出場は4試合目で、殊勲の勝利を収めた。「勝負は最後まで分からなかったが、勝ててうれしい」。1週間前に埼玉・国営昭和記念公園で行われた大会で総合優勝。「何となくいい感じになっていました」と喜んだ。将来は子どもの頃から憧れている救急救命士になることを目指す。