フィギュアスケート女子の本田真凜(16=大阪・関大高)が「ハラハラプログラム」で勝負をかける。8日、都内のホテルでグランプリ(GP)シリーズの記者会見に出席。GPデビューとなるスケートカナダ(27日開幕、レジャイナ)へ「ハラハラして試合ができるような構成にしたい」とジャンプの難度を上げる意向を示した。

 シニア2戦目となった前日7日のジャパン・オープンでは、国際スケート連盟非公認ながらフリー自己ベストの133・41点を記録。それでも6人中5位に沈んだ。悔しさを抱えてホテルに戻ると、今できる最高難度のジャンプ構成を紙に書き出した。ノーミスを重視していた構成と比べ「自分らしくない。そんな立場じゃない」と思い直した。

 作戦の1つはルッツ-ループの連続3回転ジャンプ投入だ。女子では世界でも珍しいが「もともと練習でできた」と自信。現在のフリップ-トーループの連続3回転から切り替えれば、基礎点は1・5点上がる。

 会見では手に持ったボードいっぱいに「不撓不屈」(ふとうふくつ)と今季のテーマを記した。シニア1年目だが、簡単に18年平昌五輪は諦められない。試合前のハラハラこそが、本田の道を切り開く。【松本航】