フィギュアスケート男子でソチ五輪金メダリストの羽生結弦(22=ANA)が19日、グランプリ(GP)シリーズ第1戦ロシア杯の公式練習に臨み、今大会のフリープログラムで初めて自身4種類目の4回転ジャンプ、4回転ルッツに挑戦することを明言した。 

 予定しているのは、フリーの冒頭。曲をかけた練習では1回転にとどまったが、40分間の練習で計8度跳び、1本は着氷、最後に1本美しく成功させた。4回転ルッツは、4回転6種類の中で2番目に難しいジャンプ。羽生は、挑戦の理由について「五輪まで試合の数は限られている。1つ1つの試合が大事になってくるが、できるだけやりたい。守ることも、捨てることもいつでもできる」。また、9月の今季初戦オータムクラシックで、右膝痛の影響によりジャンプの難度を下げ全力でできなかったことが、集中できない結果になったと分析し、「本気を出せる。楽しいです」といきいきした表情で話した。SPは20日、フリーは21日に行われる。