ようやく本当に貧乏から脱出だ! 日本ホッケー協会は24日、都内で会見を開催し、新スポンサーに損害保険ジャパン日本興亜がついたことを発表した。基本、契約は1年ごとの予定で、協会関係者によると「自動更新で、半永久的にお願いしたい」という。

 あいさつした日本トップリーグ連携機構の川淵三郎会長は「機構は、今、9競技12リーグがあるが、その中で、国内の合宿でさえ選手に自己負担をさせるのはホッケーだけ。これだけ恵まれない競技団体はない」と、自ら間に入り、新スポンサーをとりまとめた。

 ホッケーは、「1回の欧州遠征で約1000万円ぐらいかかる」(協会関係者)。その強化資金の不足で、欧州遠征だと選手1人につき2~3万円、国内合宿だと1~2万円の自己負担が発生していた。五輪の度に新しいスポンサーが付き、一時的に貧乏から脱出。しかし、五輪後は長続きしなかった。

 それが、今回の新スポンサーのおかげで、来年4月以降は自己負担がいっさいなくなる。会見に出席した女子日本代表“さくらジャパン”のDF田中泉樹(25)は「今まで以上に活動できる。うれしい。このかわいいユニホームも魅力」と喜んだ。

 新スポンサーを迎えての初戦は、さくらジャパンが、28日に開幕する女子アジアカップ(岐阜・各務原市)に出場する。