男子テニスで元世界4位の錦織圭(27=日清食品)が、日刊スポーツに独占告白した。右手首のけがの現状、リハビリの様子、17年を振り返って、そして復帰の時期などを語ったインタビューの主な一問一答を掲載する。

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 -ケガをしてテニスから離れたことでリセットできたか。

 錦織 今は、そういう気持ちはある。リフレッシュはしっかりできている。いろんな刺激を、この2カ月でいろいろもらえた。ケガして良かったと思えることがいくつかあって。それがリフレッシュにつながっているんだと思う。

 -もうすぐ28歳。もうトップに戻れないという声もあるが、それを聞いて。

 錦織 いや、何とも思わない。戻ってやるぞというか、普通に戻れると思っている。そこの不安はない。たぶん、半年ぐらい戻って来られないと、そこから考えるとは思うが、今は、あんまりそういう不安はない。

 -普通にやれば、普通に戻れるということか。

 錦織 そうですね。そこはあまりぶれてない。たぶん、そこは何万人の人に言われようが、変わらない。(ひじを手術した)昔は不安しかなかったけど。

 -前のひじの時より、非常に前向きだが。

 錦織 昔は100位に入れるかなと不安がずっとあった。この(トップ10の)位置に3年ぐらいいたので、自信はだいぶついたのかなと思う。もちろん、簡単ではないのは分かっている。特に、この何年かは、復帰ですごく苦労している人を何人も見ている。デルポトロもそうだし、ティプサレビッチとか。なかなか(下部ツアーの)チャレンジャーから抜け出せなかったり。シビアな世界とは思う。

(続く)