柔道のグランドスラム東京大会が2日、東京体育館で開幕する。女子63キロ級の津金恵(22=筑波大)は、今大会を「絶対に負けられない試合」と位置づける。

 1日、東京・講道館での強化合宿に参加。今夏の世界選手権では63キロ級の派遣見送り、1度は決まった団体戦代表の取り消しと不運が続いた。津金は「20年東京五輪の戦いは始まっている。目の前の1つ1つの試合に勝つしかなく『63キロ級は津金』ということを勝って証明したい。絶対に負けられない」と意気込んだ。

 6月下旬の全日本学生優勝大会で左膝を痛め、全治2カ月のけがを負った。11月の講道館杯は5位に終わり、この期間は得意の内股以外の担ぎ技などを中心に強化した。「調子は良い。試せる技があれば、どんどん試したい」。

 同階級ではリオデジャネイロ五輪5位の田代未来(23=コマツ)も出場する。昨年11月には古傷の左手首を手術し、完全復活を目指している。「周りは気にせず自分の柔道を貫くだけ。結果を出して、また世界の舞台に立つ」と気持ちを奮い立たせた。