フィギュアスケート男子の羽生結弦(23=ANA)が13日、痛めている右足の状態について日本スケート連盟を通じ、コメントを発表した。

 この日、都内で行われた日本連盟の理事会後に小林芳子強化部長が以下の文面を読み上げた。「通常の捻挫よりも治りが長引く靱帯(じんたい)を損傷していることが分かりました。今後、氷上に立ち、左足を中心に、ストロークやクロスなど単純に滑ることだけから始め、少しずつ負荷を上げ、右足でのターンなどを出来るようにしていきたいと思っています」。

 羽生は、11月9日のNHK杯公式練習の際に、4回転ルッツで転倒し、負傷。右足関節外側靱帯(じんたい)の損傷で全治3週間と診断されていた。12月10日には、まだ氷上練習を再開できていないことを発表しており、今回のコメントは、今後どう練習していくかを加えて説明した形だ。この日朝に羽生からメールで連絡を受けたという小林強化部長は、「いきなりジャンプということではなく、左足からしっかりと感触を試す、ということだと思います」と話した。

 平昌五輪最終選考会である全日本選手権(21日開幕、東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ)まで、あと8日となったが、出場意向があることには変わりないという。