女子の5年連続10度目出場の富士見(静岡)が、就実(岡山)に0-2。目標の8強入りには届かなかった。

 富士見は、序盤からサーブレシーブが乱れ、攻撃が機能しなかった。2セット合計で、連続得点は2度だけ。最後まで流れをつかめないまま、昨夏の全国総体16強の就実に完敗した。甲斐健悟監督(34)は「弱点を徹底的に突かれ、狙いを持った相手のサーブに崩されてしまった」。エース伊藤麻緒(2年)も「負けたことよりも、力を出し切れなかったということが悔しいです」とうつむいた。

 今季、チームは県新人と県総体では3位に終わった。無冠の悔しさを抱えて臨んだ全日本高校選手権県大会では優勝。夢舞台の春高で2年連続の初戦突破を果たした。それを踏まえ、指揮官は「力がない中で、よく頑張ってくれたと思います」と言い、泣き崩れる3年メンバーをねぎらった。