11日に終了した柔道のグランドスラム(GS)パリ大会の女子日本代表が16日、羽田空港に帰国し、52キロ級を制した17歳のホープ、阿部詩(兵庫・夙川学院高)は「優勝しないといけない大会だった。安心感の方が大きい」と風格を漂わせた。

 阿部は昨年12月の東京大会に続き、GS2連続優勝。来年の世界選手権代表入りへ前進した。

 パリ大会では投げ技がさえると同時に、技あり二つの合わせ技一本で勝利。1月の国際大会から復活したルールについて「プラスになった。技あり二つで一本なので、すごく楽に試合を終われた」と手応えを示した。

 パワーのある海外勢との対戦にも「技術があれば力はあまり怖くない」と冷静に分析。「満足せず、2020年(東京五輪)を目指してやっていきたい」と貪欲だった。