近畿王者の大阪桐蔭が天理(奈良)とのシーソーゲームを制し、野球部との「選抜アベックV」に王手をかけた。

 主導権を握った前半は25分、ロック江金海(3年)がラックサイドを抜け出して2人をかわし、58メートルを走りきる独走トライなどで19-7とリード。しかし、後半20分過ぎには19-21と逆転を許す苦しい展開となった。

 それでもすぐさま連続攻撃からWTB秋山哲大(3年)が逆転トライ。さらには準優勝した昨年度の全国高校ラグビー大会(花園)で大ブレークしたフランカー奥井章仁(2年)が、ダメ押しのトライを奪った。

 4日には野球部が史上3校目となる甲子園春連覇を達成。同部とは同じクラスの部員が多く、センバツ期間中にも野球部員が「ラグビー部とは仲が良くて、気になります」と口にするなど、互いが応援し合う関係だ。

 8日の決勝は、1月の花園準決勝で12-7と競り勝った桐蔭学園(神奈川)と戦う。5年ぶり2度目の優勝へ、フィジカル自慢の大阪桐蔭が「桐蔭対決」を制す。