フィギュアスケートと女優を両立する本田望結(13=大阪・関大中)が8日、京都府警下鴨署(京都市左京区)の一日警察署長を務めた。

 制服に着替えると「背筋が伸びるというか、身が引き締まる思いです」とニッコリ。同区内にある京都府立陶板名画の庭で行われた「交通安全フェスタin左京」では「自転車に乗っていて、向こうから歩いてくる人が右に行くと思っていても、左に来ることもある。1度(自転車から)降りて歩くだけでも(事故防止のために)大切なことだと思います」と具体例を交えて参加者に訴えた。

 イベントには京都・修学院中の吹奏楽部も参加し、演奏で交通安全の啓発に一役買った。目を輝かせる同中の生徒から「今、行きたいところはどこですか?」と問われた本田は「写真を撮るのがすごく好きなので、海外も行きたいですし、パワースポットとかに行ってみたいです」と笑顔で回答。すかさず「逆にどこに行きたいですか?」と切り返すと、突然の展開で「えっ…」と動揺した女子中学生が「ディズニーランド!」と“らしい”返答で笑わせた。中学生同士のほほえましいやりとりで、会場は和やかなムードだった。

 本田は来季がジュニア2年目のシーズンとなる。今季は目標だった全日本ジュニア選手権(17年11月)初出場を果たしたが、20位。楽器を持った中学生や、居合わせた参加者の注目を浴びながら「去年は(全日本ジュニア選手権に)行くだけで満足してしまっていたところがありました。今年も行って、上位を目指したいです」と秋の大舞台を見据えた。