日本大の大塚吉兵衛学長は25日、アメリカンフットボール部の選手が悪質な反則を犯した問題を受けて都内の同大本部で記者会見を開いた。

 大塚学長は「4年生の就職問題で現場からの声も挙がっており、我々がカバーしてあげなければいけない重責を感じている。平穏な学生生活、失墜したものを回復したい」と、今回の一連の問題で4年生の就職活動にも影響が出ていることを明らかにした。

 質疑応答の中で、大学、グループ、関連校への苦情、影響について聞かれると「全ては把握していません。(苦情電話は)附属高校には1ケタ。学部は鳴りっぱなし」と説明。その上で「学生の就職で影響が出ないよう、企業にお願いしないといけない」と、4年生の就活への影響を重ねて強調した。

 大塚学長は会見の最後に「貴重なご意見をたまわり、本学の教育、活動に行かせるよう、積極的に取り組んでまいります」と丁寧にあいさつし、午後5時37分に会見を終えて講堂を後にした。会見開始から2時間7分、1人で報道陣の質問に対応した。