ボルダリング・ワールドカップ第5戦が、6月2、3日に東京・八王子エスフォルタアリーナで行われる。KDDI株式会社は日本山岳・スポーツクライミング協会のスポンサーとなり、「TEAM au」を発足。選手や大会を支え、競技の発展に一役買っている。

 KDDIは、16年7月から日本協会とスポンサー契約を結び、同時に「TEAM au」を発足させた。楢崎智亜(21)、藤井快(25)、野口啓代(28)、野中生萌(21)の有力選手4人と「TEAM au」としてスポンサー契約を結び、金銭面と通信面を支えている。同じ“チーム”だが、選手たちが合同練習をするわけではない。同社は、各選手にタブレット端末を提供し、クライミング動画の分析に役立ててもらう。18年1月には伊藤ふたば(16)、楢崎明智(19)と期待の若手も加入。今季これまでのW杯4戦とも「TEAM au」のメンバーが優勝を飾り、勢力は拡大中だ。

 また同社は2月のジャパンカップで、課題をさまざまな角度から3Dで見られるコンテンツを一般公開。自由自在に壁を眺め、実際の傾斜を視覚体験できる。同社コミュニケーション本部の馬場剛史宣伝部長は「会場に来られない人にも知って楽しんでもらいたい」と説明した。実際の競技映像も加え、優勝した藤井、野口の完登シーンも重ねた映像がインターネットで公開されている。八王子大会での公開予定はないが、選手を支えつつ、広く競技の楽しさを伝えている。【戸田月菜】