男子66キロ級世界王者の阿部一二三(20=日体大)が、準々決勝でアルタンスフ・ドフトン(モンゴル)に一本負けした。16年11月の講道館杯以来1年8カ月ぶりの敗戦。国際大会では15年7月以来3年ぶりの黒星となり、連勝も34でストップした。

 開始42秒。両袖を取られた一瞬の隙に投げられた。その後、敗者復活戦を勝ち上がり3位に入った。

 17年世界選手権を制した阿部は、同12月のグランドスラム(GS)東京大会でも金メダルを獲得し、今年9月の世界選手権(アゼルバイジャン)代表に内定した。1月には単身で欧州武者修行を敢行、3月のGSエカテリンブルク大会でも優勝するなど世界選手権に向けて順調な調整を続けていた。

 男子60キロ級世界王者の高藤直寿(25=パーク24)と女子52キロ級世界女王の志々目愛(24=了徳寺学園職)はともに優勝。女子48キロ級の渡名喜風南(22=パーク24)と同57キロ級の舟久保遥香(19=三井住友海上)は3位だった。