1次リーグA組で世界ランク12位の日本は、同23位のスロベニアに1-3(20-25、25-22、20-25、13-25)で敗れて1勝2敗となった。

大会は24カ国が4組に分かれて1次リーグを戦い、各組上位4カ国が2次リーグに進出する。日本は3試合を終えてA組5位。16日(日本時間17日)に世界15位のベルギーと対戦する。

「第2セットはよかったが、その後はサーブとブロックのプレッシャーに我慢しきれなかった。勝てるとしたらフルセット、という試合。4セットの頭で集中力が切れた」。中垣内祐一監督(50)のコメントがすべてを物語っていた。

スロベニアの高い壁にはね返されて第1セットを失ったが、左足を痛めている西田有志(18=ジェイテクト)を投入した第2セットで日本は生き返った。思い切ったサーブで相手を崩し、速くテンポのいい攻撃が決まる。チーム最多の15点を挙げた石川祐希(22=シエナ)のパイプ(速いバックアタック)も効果的でセットオールに戻した。

しかし、第3セット以降はスロベニアの力強い攻撃を止められず、逆にサーブで崩されて攻撃のリズムもつくれない。ブロックでアタックのコースを限定され、拾われては逆襲を浴びる悪循環で第4セットは一方的に押し切られた。ブロックポイントは石川の1点だけでスロベニアは13点。第4セットのアタック決定率は30パーセントに落ち込んだ。

次のベルギー戦は絶対に落とせない。柳田将洋主将(26=ルビン)は「狙いのあるサーブを打っていったが、返された。もっと攻めていかないと。チャンスはまだある。勝てる雰囲気を持ってしっかり準備をしていく」と前を向いた。ベテランの福沢達哉(32=パナソニック)も「1点でも2点でもリードしていくことが大事。全員で戦っていかなければならない」とチームを鼓舞するように言った。

西田の話 スロベニアにシステムでやられた。3セット目はブロックを空けられてレシーバーがいて上げられた。雰囲気をつくらなければと思ったが、気持ちが引き気味で迷惑をかけてしまった。いつもの思い切ったプレーができなかった。なぜ気持ち的に中途半端になったのか考えたい。(増井麻里子通信員)