日本ウエイトリフティング協会の常務理事会が15日、都内で行われた。女子日本代表監督を兼務する三宅義行会長（72）が、常務理事会後に開かれた会見の冒頭で、一部で報じられたパワハラ疑惑について「今回の私に対する、度重なる報道でご迷惑をご心配をかけ、まことに申し訳なく思います」と謝罪した。

今回の一連の問題は、13年に当時日本代表だった女子選手が三宅氏からパワハラを受けたと指導者に伝え、指導者がその件を当時の協会専務理事に報告し、15年8月に三宅氏、専務理事、選手のコーチ、所属先関係者の4者で話し合った末に和解し、調査に至らなかったことに端を発した。その件を、1日に行われた協会常務理事会で古川令治常務理事が議題に上げ、一部マスコミに語ったことで発覚した。

三宅会長は謝罪した後、「今後、協会のコンプライアンス委員会で調査をいただいており、それを待つ所存。どのような結果であれ、従うつもりでございます。今日の会見は託しており、お詫びを申し上げ、当事者である以上、退席させていただきます」と言い、退席した。

この日の常務理事会で、全ての議題が終了後、古川常務理事から一連の件について議題に上がったという。【村上幸将】