世界12位の錦織圭(28=日清食品)は、同32位で、予選から勝ち上がってきた22歳のメドベージェフ(ロシア)に6-2、6-4で敗れ、16年2月のメンフィス・オープン以来2年8カ月ぶりのツアー優勝を逃した。

錦織の大会後の一問一答は以下の通り。

-第1セットの第4ゲームのサービスでミスが出たが

錦織 特に焦っていた訳でも、プレッシャーかけられた訳でもないんですけど、なるべく攻撃的なプレーを心がけたかったので、その中で良い感覚を得られなかった。フォアもバックもいつも入っていたショットが入らず、そういうポイントが2点、3点と続くと…。彼のサービスゲームが良かったし、自分のサーブが入らなかったりと、あまり今日は良いところなく終わってしまった。

-試合の入り方はどうだった

錦織 ぐっすり眠れたし、緊張もしていなかった。たぶん、彼のテニス、球の質とコートの速さ、自分の良い日じゃなかったとか、いろんなことが重なってミスが増えてしまった。もう少しいい試合はできたと思う。もったいなかった。

-第2セットはサーブのリターンの感覚はつかんできた感じだったが、相手がすごすぎた? また、気持ちはずっとポジティブでいられた

錦織 (ポジティブに)いようとは頑張っていました。今日は良いテニスができなさそうだなと、最初から感じていたので、なるべく我慢していこうと。第2セットは徐々にサーブが入り出してきたので、タイブレークまでいけば何とかチャンスが出るかなと思ってやっていましたが取られてしまった。

-ショットが入らなかった要因は

錦織 何でしょうね。彼の球質だったり、戦術が良かったからだと思う。自分の調子もすごく良いわけではなかった。悪い日でもいいプレーが出来れば良かったが、ミスが早かった。

-疲れはあった

錦織 あんまりなかった。2、3試合目の方があった。そんなに体も重くなかったし、体は問題なかった。

-試合後にタオルで顔を覆っていたが、どんなことが頭に浮かんでいた。

錦織 ショックはショックだった。内容は良くなかったし、なかなか全力を出そうとしても出せなかった。ただ、ショックですが、十分過ぎる1年ではあるので。なるべく気持ちを切り替えていかなければいけないので。まだ、数大会残りあるので楽しんでやりたいですね。

-決勝でなかなか勝てない(7連敗中)中で、決勝に入るにあたって勝ちたい思いが強すぎた

錦織 今日は正直なかった。久しぶりに決勝の舞台だったし、勝てないのでは事実ですが、まだそんなに気にしていない。決勝まできているということは、評価できるということもあるので引き続きチャレンジしたい。

-前日は世界ランキングトップ10に戻りたいと話していたが、ファイナルやその後に向けてどう過ごしていく

錦織 ランキングのことは気にしているところはある。ただ、周りをコントロールできない。あと残り3大会どう戦いきるかだったり、なるべくフレッシュな状態にしておかないとケガも怖いので、そこらへんの方が心配というか、今は重点的に考えています。

-日本のファンの声援を受けた試合はどうだったか

錦織 今週はすごく楽しかった。ほぼ満員の中で毎試合できたし、日本でプレーするのは久しぶりでもあるので。1試合目は、プレッシャーもあったが楽しくできた。また来年戻ってこられるように頑張りたい。