B1新潟アルビレックスBBは今日11日と12日の第2節、秋田ノーザンハピネッツと新潟市東総合スポーツセンターで対戦、ホームの開幕を迎える。PG五十嵐圭(38)が得点量産でホーム連勝を目指す。開幕のアウェー滋賀レイクスターズ戦(6、7日)は13、22得点と2戦ともチーム日本人選手トップスコアをマーク。それでも1勝1敗と連勝を逃したことを悔やんだ。秋田戦は自ら仕掛けてリングを狙い、チームをリードする覚悟でいる。名古屋ダイヤモンドドルフィンズから移籍のPG柏木真介(36)はホーム初登場。こちらも活躍を誓っている。

緊張感を漂わせた。「ホームの開幕は特別。お客さんに今季はどういうチームなのか、見てもらえる一番の機会」。五十嵐は集中力を高めて、秋田戦に臨む。

「秋田はプレッシャーをかけて守りにくる。そこに負けではだめ」。相手の激しい守備の対策は「僕自身がもっとアグレッシブに点を取りにいく」ことだ。滋賀戦は2戦合計で35得点。今季目標に掲げている1試合平均15得点は楽々クリアした。「秋田戦は開始から自分が引っ張っていく」とギアを入れる。

滋賀戦は初戦を勝ったものの、2試合目は開始から連続7失点とリズムを崩し71-75で敗れた。ただ最大22点のビハインドを一時は逆転している。「爆発力はある。それを試合の入りからやらないと」。五十嵐も2戦目は3点シュートを4本成功。「外れてもどんどん打っていく」という積極性を見せた。さらに狙っていくことで、チームを刺激する。

7日の試合後に滋賀からバスで移動し、新潟に到着したのは8日午前2時。「その日は昼まで寝ていました」と笑う。「もう3年目ですから。バス移動には慣れました。試合間隔が短いので、まずコンディションを整えないと」。限られた時間の中で、体調は懸命に整えた。

フリーアナウンサーの本田朋子夫人(35)が今月末に第1子を出産予定。「父親になるんだな、という気持ちはありますね」。食事の管理など、徹底して行う夫人には「いつもサポートしてもらっているから、子どもが生まれたら自分が手助けしてやらないと」と気遣いを見せる。

そんな愛妻家もコートに立てば闘将に変わる。「受けに回ったら足をすくわれる。出だしから集中する」。ホーム必勝。それを決意し、表情を引き締めた。【斎藤慎一郎】