女子団体総合決勝で、日本は合計160・262点の6位に終わり、3位までに与えられる20年東京オリンピック(五輪)団体の出場権獲得はならなかった。主力杉原愛子(19=朝日生命)が腰痛で欠場。3人で全4種目をこなす異例のオーダーの中、初出場の畠田瞳(18=セントラル目黒)が安定感ある演技で奮闘した。

3位中国との差は2・134点。苦しい状況の中で奮闘したが、東京五輪の出場権はわずかに届かなかった。現地入りしてから主力の杉原の腰痛が悪化。決勝は戦略上から梶田を外し、異例の3人態勢で臨んだ。1つもミスの許されないプレッシャーの中、初出場の畠田が活躍したことが何よりの収穫だった。

最初の平均台ではバランスを崩したが、何とか落下を防ぎ、跳馬では美しい着地で14・033点をマーク。最後の段違い平行棒を足先まで伸びたきれいな演技で締めると「力が抜けた。やっと終わった。ほっとした」と思わず涙を流した。田中光監督は初出場とは思えない活躍をした畠田を「団体でこれから主力になってくる」とたたえた。

予選、決勝ともに4種目を任され「ほぼ完璧にできた」と自信をつけた。夢は、92年バルセロナ五輪団体銅メダリストで男子白井健三のコーチを務める父好章氏、母の友紀子コーチ、妹千愛(ちあき)とともに20年東京五輪の舞台に立つこと。「Dスコア(演技価値点)がまだまだ足りない。1つ、2つミスしても上位にいけるような余裕のある演技ができればいい」と成長を誓った。【高場泉穂】