フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第5戦ロシア杯(16日開幕、モスクワ)に出場する羽生結弦(23=ANA)が14日、モスクワの空港に到着した。

第3戦フィンランド大会ではショートプログラム(SP)、フリー、合計得点すべてで今季のルール変更後の世界最高点をマークして、優勝。「試合後はちょっと調子悪くなったりはしたんですけど、しっかり戻してこられた。後は現地での調整だけかな」と穏やかな表情で話した。

ロシアは憧れであるプルシェンコ氏の故郷。プルシェンコ氏がかつて滑った曲を使うフリー「Origin」をロシアで披露することについて問われると、「でも、やることはそんなに変わらないですし、フィンランドの時にやった内容以上のものを頑張ってやろうというのが一番。まず1つ1つ丁寧に頑張りたい」。目の前に集中し、さらに内容の濃い演技を目指す。

今大会で表彰台にのれば、5度目の優勝がかかるGPファイナル(12月6日開幕、カナダ・バンクーバー)出場が決まる。昨季はGPロシア杯で2位に入り、2戦目のNHK杯公式練習で右足首を負傷。翌2月の平昌五輪まで痛みが長引く重症を負った。「まず、公式練習を無事終えるように。昨年みたいなことにならないようにしっかり気をつけます」と、注意を払って臨む。

男子SPは16日、同フリーは17日に行われる。