年末の風物詩「現代用語の基礎知識選 2018ユーキャン新語・流行語大賞」が3日、都内で発表され、年間大賞は、平昌五輪(ピョンチャンオリンピック)カーリング女子で、男女通じて初の表彰台となる銅メダルを獲得した、ロコ・ソラーレ北見(LS北見)が、試合中に声を掛け合う際に連呼した、北海道弁の「そだねー」が選ばれた。

LS北見代表理事の本橋麻里(32)は「大賞を取ると思っていなかったのでビックリした」と率直な感想を口にした。藤沢五月、吉田知那美、吉田夕梨花、鈴木夕湖の各メンバーは、米オマハで5日に開幕するカーリングのワールドカップ(W杯)第2ラウンドに参戦するため前日2日に日本を出発しており「海外で朝、目覚めたみんなは驚くと思う。(トップテンで)みんな、笑っていました」と笑みを浮かべた。

一方、平昌五輪で「そだねー」「もぐもぐタイム」といった言葉が、独り歩きするかのように社会現象的な人気となったことに「オリンピックが終わって、生活が180度変わった選手がいて、戸惑いの中、過ごしてきた」とチームの本音も明かした。その上で「シーズンが始まった中、サプライズでいただいた。最初は『もぐもぐタイム』『そだねー』に戸惑っていたけれど、それに付随し、カーリングが広がるのはうれしいこと」とカーリングの周知につながったことを喜んだ。

本橋は「ポジティブな言葉だけを発するルールでやってきた。通過点として選んでいただいて、とてもうれしく思いました。カーリングが好きな女の子が集まって、北海道から世界へと頑張ってきた。たかがカーリングだよね、と言われることもあると思いますけど、されどカーリングと思って頑張っていきます」と胸を張った。

今後については「オリンピックが目標にはなってくるけど、カーリングを通して楽しいを共有するのがコンセプト。楽しいと言われるよう頑張りたい」と抱負を語った。【村上幸将】