フィギュアスケートの4大陸選手権(米アナハイム)女子で4位となった坂本花織(18=シスメックス)が9日(日本時間10日)、フリーから一夜明けて会場のホンダセンターで心境を語った。

ショートプログラム(SP)2位発進だったが、フリーは低調に終わり、表彰台を逃した。18年12月のグランプリ(GP)ファイナルでも同じ4位だったが、その際には何げなく「自分が表彰式にいたかったな」と言うと、中野園子コーチから「本当に悔しくないから、そう思えるんだ」と返ってきたという。

「その時は『そんなことない』と思っていたけれど、今回は本当に悔しくて、表彰式を見に行けなかった。(中野コーチに)『これでファイナルの時に言っていたことが分かったでしょう。これからまた帰って、しっかり練習して世界選手権頑張ろう』と言われた」

今後は初出場となる3月の世界選手権(さいたま市)へギアを上げる。「五輪シーズン以外では一番、世界選手権が大きい(大会)。そこでしっかり結果を残せたら、少しは強くなれるかな」。前夜の涙から切り替え、前を向いていく。