バスケットボール女子Wリーグ、新潟BBラビッツのファン感謝イベント「新潟アルビレックスBBラビッツブースター感謝祭2019」が17日、阿賀野市笹神体育館で開かれた。

選手と参加したファン80人が運動会などで楽しみ、親睦を深めた。チームは今季1勝21敗で2年連続の最下位12位。悔しさが残るシーズンになったが、ファンとの触れ合いが来季への活力になった。

真剣な表情でシーズンを戦ってきたメンバーも、この日は終始リラックスした表情だった。「普段は試合の姿しか、お見せできないので、お話しできて良かったです」。主将のG山沢恵(22)が言うように、選手はファンとの触れ合いを楽しんだ。

体調不良のGF木暮彩華(27)と特別指定選手のF千葉歩(22)を除く11人が参加。紅白の2チームに分かれ、そこに40人ずつファンが加わっての運動会。大玉転がし、借り物競走、長縄跳び、イス取りゲーム、玉入れの5種目に汗だくになりながら挑戦した。

大玉転がしでは大玉を設置してゴールする場面で両チームが妨害し合うなど、各種目でハプニングをまじえながら盛り上がった。競技後には選手それぞれのグッズを抽選でプレゼント。締めは参加者全員と選手、スタッフが記念撮影。参加した上野結七さん(山形小2年)は「小学校のチームでミニバスをやっているので、ラビッツを応援しています。楽しかった」と笑顔で話した。

今季は12月の山梨戦で1勝。16-17年シーズン途中から続いていた連敗を48で止めた。ただ順位は2年連続の最下位。今季スチール1位のタイトルを初めて獲得したF飯島早紀(26)は「ファンの方から『おめでとう』と言ってもらえてうれしかった」と喜んだ。同時に「最下位を脱出したかった。勝てる試合はあった」。声援に応えられなかった悔しさが残る。

今季以上の成績が来季の目標になる。「ファンとの交流はいい機会。選手の力になるはず」。小川忠晴監督(49)は後押しに恩返しする心構えを選手に促した。【斎藤慎一郎】