男子は森薗政崇(23=岡山)、女子は加藤美優(19=日本ペイントホールディングス)が各8人によるトーナメントを勝ち抜き、世界選手権個人戦(4月・ブダペスト)のシングルス代表に決まった。

加藤は全日本選手権シングルス4強の早田ひなを準決勝で破り、17年に続いて2度目の代表権をつかんだ。3-3で迎えた最終ゲーム。5-10とマッチポイントを握られたが、そこから13-11と逆転。「開き直れて良かった」と話した。

加藤はいわゆる「英才教育」出身ではなく、幼稚園時代の温泉卓球が競技を始めたきっかけ。その後、国際卓球連盟(ITTF)の元会長、荻村伊智朗氏が創設した「ITS三鷹」に入った。その後所属した美鷹クラブでは、4歳上に森薗がいた。そろって代表権を獲得した森薗は「これまでダブルスだけと言われ悔しかったが、ここまで来られて良かった」と男泣き。17年世界選手権の男子ダブルスでは準優勝している。