6試合で689球を投げ、金メダルを獲得した08年北京五輪から12年。ソフトボール日本代表の上野由岐子投手（36＝ビックカメラ高崎）が38歳で再びマウンドに立つ。東京五輪開幕まで12日で500日。日本のエースが日刊スポーツにインタビューに応じ、地元で迎える大舞台への思いを語った。12年ぶりに復活するソフトボールは開会式2日前の20年7月22日、自身の誕生日に福島で始まる。2度目の金メダルへ全身全霊を傾ける。

　　　◇　　　◇　　　◇

日本代表の宇津木監督は長年指導してきた上野を「100年に1人の逸材」と言う。ベテランとなったが、昨年8月の世界選手権では、3位決定戦と決勝で計249球を投げた。登板過多の声もあるが、宇津木監督は「ファンが注目するには彼女の投球が必要。上野のような器用な選手は他にいない。東京五輪も上野が中心になる。愛情は今でもたくさんあります」と熱い思いで、愛弟子との2度目の金メダルを目指す。