フィギュアスケート世界選手権の公式練習が18日、会場のさいたまスーパーアリーナで行われ、女子シングルの平昌五輪銀メダリスト、エフゲニア・メドベージェワ(19)、欧州選手権女王ソフィア・サモドゥロワ(16)のロシア勢2人がメインリンクで調整した。もう1人の代表で平昌五輪金のアリーナ・ザギトワ(16)は姿を現さなかった。

メドベージェワはショートプログラム(SP)「トスカ」の曲に合わせ、3回転フリップ-3回転トーループの連続技、2回転半、3回転ループとすべてのジャンプを成功。美しい演技で好調を伺わせた。練習開始直後、場内アナウンサーが「メ、メ、メド…」と選手コールに苦戦するのに手をたたいて笑うなど、リラックスした様子もみせた。

平昌五輪後にロシアからカナダ・トロントに移り、羽生結弦と同じブライアン・オーサーコーチのもとに入門。グランプリ(GP)シリーズは3、4位とふるわず、昨年12月のロシア選手権でも7位と沈んだが、2月末のロシア杯ファイナルで優勝し、世界選手権代表3枠目に滑りこんだ。16、17年と2連覇した元女王は「セーラームーン」など日本のアニメを愛する親日家。大好きな地で2季ぶり3度目の復活優勝を狙う。