男子世界ランク4位の張本智和(15=木下グループ)が16年リオデジャネイロ・オリンピック(五輪)男子シングルス金メダルの馬竜(30=中国)に1-3で敗れながらも、2勝1敗で決勝トーナメントに進出した。

同8位の丹羽孝希(スヴェンソン)、女子同6位の石川佳純(全農)も進出を決めた。同9位の平野美宇(日本生命)はリーグ3位となり、残り2枠の8強を懸けたプレーオフに回った。

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五輪金メダリストはわずかな隙すら見逃さなかった。第1ゲーム、張本が4連続得点で8-9と追い上げた場面。「五輪王者は少しのサーブの長さも見極める」と、わずかに甘く入ったボールを馬竜はためをつくって、張本の逆に打ち抜いた。「1ゲーム目だからしょうがないと思っていたが、やはりあそこを取れば大きかった」と悔やんだ。

昨年6月のジャパンオープンでは4-2で勝利も「昨年の敗因を分析してきたと思う。今日は全ての面で相手が上だった」と完敗を認めた。20年東京五輪で金メダルを目指す張本は「馬竜選手は弱点がない。甘い球は1つでも仕留められるというプレッシャーがある。自分もそういう選手になりたい」と目標に掲げた。

昨年は準々決勝で敗れ5位。今回決勝に行けば馬竜と再戦できるが「そこまで行ければ修正して勝ちたい」と意気込んだ。