柔道の17年世界選手権男子100キロ級覇者のウルフ・アロン(23=了徳寺学園職)が28日、全日本王者になることを誓った。

東京・講道館で行われた体重無差別で争う全日本選手権(29日、日本武道館)の前日記者会見に出席。2年前の準優勝超えを目指すウルフは「中学時代に100キロ級の井上康生、鈴木桂治先生らの優勝を見た。今回は僕がその立場になれるように、何としても優勝を勝ち取る」と、4度目の挑戦で100キロ級時代を築く決意を示した。

今月上旬には世界選手権(8月25日開幕、日本武道館)代表に選出された。無差別の試合は故障リスクも高まるが「大きな相手に勝たないと世界の100キロ級に通用しない。(聖地の)日本武道館で勝つことで自信にもつながる。欠場は一切、考えなかった」。

普段の減量前の体重は110キロ程度あるが、今回は108キロで臨む。「受けや技の威力、スタミナを考えても一番良い体重。(世界選手権に向けて)弾みをつける意味でも全日本で勝っておきたい」と力を込めた。