連覇のアルバルク東京か、それともリベンジの千葉ジェッツか-。11日に行われるバスケットボールBリーグのチャンピオンシップ(CS)ファイナルに向け10日、会場となる横浜アリーナで両チームのHC、選手が合同記者会見を行った。昨年と同じカードとなった決勝。日本一をかけた因縁の対決とあって、前日から緊張感の漂う中、会見がスタートした。

レギュラーシーズンを最高勝率で終えた東地区1位の千葉は、CSでも安定した戦いで勝ち上がってきた。大野篤史HC(41)は「60試合続けてきたものをこの1試合でぶつける」と力強く語った。昨年のファイナルで敗れ、準優勝に終わってから「横浜の忘れ物を取りに行く」を合言葉にチーム一丸となって戦ってきた。すべてはこの日のため。PG富樫勇樹は「同じ場所で同じ相手と戦えるのはうれしい。今年こそ、という気持ち。あまり意識せず、積み上げてきたものを出したい。両チームのファンだけでなくBリーグのファンにも楽しさを伝えたい」と冷静に語った。

連覇を狙うA東京はレギュラーシーズン同地区3位で、ワイルドカードでのCS出場。厳しい戦いを制して、ファイナルの舞台に戻ってきた。昨季から指揮を執るルカ・パヴィチェヴィッチHC(50)は「すべてをかけて戦う。新潟、琉球とアウェーでのタフな試合を戦ってきた。千葉には昨年以上の警戒心を持って挑みたい」と意気込みを語った。レギュラーシーズン終盤にけがで離脱、ようやく復調したSG田中大貴(27)は「ファイナルは全く新しい大会だと思っている。あと1試合なので自分の持ってる力をすべて出したい」と力強く語った。

今年の最強チームか、昨年の王者か。この日のために1年間戦い抜いてきた両チームが、令和初の日本一をかけてぶつかる。