【バーゼル(スイス)=松熊洋介】世界ランキング1位の永原和可那(23)松本麻佑(24=北都銀行)組がインドネシアのポリー、ラハユ組に21-12、21-19の2-0で勝利し、決勝に進出した。決勝は25日福島由紀(26)広田彩花(25=アメリカンベイプ岐阜)組との日本人対決となった。

日本で行われた出発前の壮行会で目標に書き込んだ松本の「エンドレスアタック」が第1ゲームからさく裂した。レシーブのうまい相手にも構わずにこれでもかと打ち込んだ。松本は「自分たちのレシーブが安定していたので攻めの形に持っていけた」と話した。第2ゲームは永原も「参戦」。松本に負けじと、粘る相手に「チャンスが来たらスマッシュで行こうと思っていた」と後衛からの連続攻撃で相手をねじ伏せた。接戦となったが「最後は自分たちの持ち味で押し切ろう」(永原)とパワー勝負を挑み、ストレートで勝利した。

準々決勝では北都銀行の先輩である米元、田中組と対戦。第2ゲーム途中で米元が左足を痛め途中棄権となった。この日アキレス腱(けん)断裂と診断された。松本は「(試合後から)まだ会っていないけど、先輩の分まで全力で戦ったので、勝てて良かった」とホッとした表情を見せた。

決勝は福島、広田組と2年連続で対戦となる。昨年は自分たちの方がランキングでは下だったが、立場が逆転して迎える。永原は「立場が変わっても決勝進出ができたのはうれしいし、日本人対決ができるのはすごいこと。決勝の舞台を楽しんでできたら」と話した。準々決勝の棄権はあったが、すべてストレートで決勝進出。世界1位の座を譲るつもりはない。