世界7位の錦織圭(29=日清食品)が、得意のストローク戦で敗れた。同38位で、今年2大会で優勝を遂げている期待の20歳、アレックス・デミノー(オーストラリア)に2-6、4-6、6-2、3-6で敗退。この敗戦で、全米後の9月9日発表予定の最新世界ランキングで8位以下になることが確定した。

デミノーは錦織が過去、対戦がなかった数少ない上位選手だった。初対戦だと、相手のプレーが体に染みついていない。動画や情報を収集し、対策は取るが「実際にやってみると、思っていたのとは違うことが多い」と以前、錦織は話していた。

加えて、デミノーは18年の「次世代世界一決定戦」で準優勝。今年も1月の全豪前哨戦シドニー、7月に行われた今大会の前哨戦アトランタと、すでに2大会で優勝を遂げている。アトランタでは初戦から決勝まで、1度もブレークポイントを握られなかった。これは詳細な試合統計が整理された91年以降、史上3人目の快挙だったという。

その若手の初の挑戦に錦織が屈した。デミノーも、錦織と同じくストロークを得意とするタイプ。ベースラインからの激しく、時には巧みなショットの応酬で、デミノーが上回った。

次戦は9月30日開幕の楽天ジャパンオープン(東京・有明)の予定だ。

◆全米オープンテニスは、WOWOWで8月26日~9月9日、連日生中継。WOWOWメンバーズオンデマンドでも配信。