大坂が、再びコーチを解任だ。女子テニスで、18年全米、19年全豪を制し、日本男女を通じて史上初の世界ランキング1位になった大坂なおみ(21=日清食品)が、自身のSNSを13日に更新。「Jayとは、今後、一緒に仕事をしない」と明らかにした。Jayとは、19年2月にコーチに就任したジャーメイン・ジェンキンス(34=米国)氏のことだ。

大坂はSNSで「本当に感謝している。コート上でもコート外でも多くのことを学んだ。しかし、そろそろ変わることがいいと感じている。すべてに感謝している。最高の瞬間だった」と述べている。大坂のマネジメント会社によると、19年年末までは、父フランソワさんがコーチの代役を務め、20年に向けたオフシーズンに、次期コーチを決めるという。

大坂は、同年2月に、4大大会を連覇した時のコーチ、サーシャ・バイン氏(ドイツ)を突然解任。この時も、自らのSNSを使って電撃発表した。次期コーチとして、全米テニス協会のコーチに就任していたジェンキンス氏に指導を依頼。しかし、19年1月の全豪オープンに優勝し、直後に世界1位になって以来、重圧からか好不調の波が激しく優勝がない。

7月のウィンブルドンでは初戦で敗退し、記者会見を「泣きそう」と途中で切り上げるなど、精神的にも不安定な日が続いていた。9月の全米オープンでは4回戦で敗れたが、安定したメンタルで、課題だった精神面を克服したと言われていた。大坂は、16日に開幕する東レ・パンパシフィック(大阪・靱テニスセンター)に出場する。