セーリングのRSX級世界選手権(イタリア)で10位に入り、20年東京五輪代表に決まった男子の富沢慎(35=トヨタ自動車東日本)が30日、羽田空港に帰国した。30~40人の報道陣が迎え「びっくりしました。前回は代表1号だったのに誰もいなかった」と笑わせた。

08年北京から4大会連続の五輪出場となるが「競技は好きだから続けるが、第一線は区切り」と、東京五輪を集大成に考えている。今回の世界選手権は「ミスが少し出た。出なければ8位には入れた」。スタートの出遅れと、風下に向けた速度が今後の課題となる。

それでも「今の実力は世界の5~10位」。それを少しでもメダルに近づけるため同選手権金、銀メダルを獲得したオランダチームに弟子入り。「速さの秘訣(ひけつ)を教えてもらう」と、年末のオランダの合宿に参加予定だ。