スピードスケートの今季国内開幕戦、全日本距離別選手権が25日、青森・八戸市内の「YSアリーナ八戸」で開幕する。同施設は9月に国内3番目の大型屋内リンクとして開場。

初の東北開催にバンクーバー五輪男子500メートル銅メダリストで山形市出身の加藤条治(34=博慈会)は「全日本の大会ができるのはうれしいというか、懐かしさもある」と喜んだ。

400メートルのダブルトラックを備えるなど国際大会に対応し、来年2月には世界ジュニア選手権を開催予定。加藤は「東北のスケート環境を残すきっかけになる場所」と期待した。幼い頃、八戸の屋外リンクには何度も足を運んでおり「熱くなるものがある。一発バチッと決めたい」と気合十分だった。開場セレモニーに出席した平昌五輪女子500メートル金メダルの小平奈緒(33=相沢病院)は「地域の方が興奮するような滑りを見せたい」と意気込んだ。【西塚祐司】