アメリカンフットボール関西学生リーグは、最終節(10日、大阪・万博記念競技場)で首位・関学大(6勝)と2位立命大(5勝1敗)との大一番が行われる。決戦を前に関学大が6日、兵庫・西宮市の同大学で会見を行った。

QB奥野耕世(3年)は大一番について「楽しみ。万博の雰囲気が僕は好き。いい意味で緊張感がある場所」と笑顔。

だが、会場の万博記念競技場は奥野にとって苦い思い出もあった。昨年の西日本代表校決定戦で立命大を相手に勝利はしたが、無理にパスを投げ、3回インターセプトされた。「先に先制されて焦ってしまった。プレッシャーがかかるのは想定していたが、焦りからああいうプレーになってしまった」と振り返った。立命大の実力について「個人能力が高く、去年は想定よりスピードがあった。今年もスピードが速い選手がたくさんいる」と警戒した。

関学大は「学生圧倒」という目標を胸に1年間やってきた。「学生圧倒を掲げ、今年は立命大を想定してやってきた。自分たちがやってきたことを信じて、いい結果になれば」と気持ちを込めた。

昨年5月の定期戦で日大選手に悪質タックルを受け負傷しながらも、甲子園ボウルでは優勝に導き、大会最優秀選手(MVP)を獲得した。この日の会見では緊張した表情を見せたが「判断ミスがある。そこをしっかりして、プレーの不安を無くして当日を迎えたい」とライバルとの決戦に闘志を燃やした。【南谷竜則】