レスリングの東京五輪女子代表が相撲部に“入部”する。今月中旬に女子57キロ級の川井梨紗子(25=ジャパンビバレッジ)と76キロ級の皆川博恵(32=クリナップ)が日大相撲部で練習を行う。9日、笹山秀雄女子強化委員長(51)が明かした。

世界選手権(9月)銀メダルの皆川が海外勢を押す、圧力をかける力に欠けていると痛感し、相撲で鍛えることを望んだという。女子の内定者4人に声をかけ、川井梨も参加する運びとなった。女子部員を中心に胸を借りる。

4人は12月の全日本選手権を欠場し、長期計画で来夏に備える。同委員長は「まずは体験し、今後も必要と感じれば定期的に続けたい」と見通した。女子レスリングは世界的な技術力向上が顕著。世界選手権での日本勢は、非五輪階級のみ実施の年を除けば12年以来の金1個に終わった。「お家芸」の看板を掲げ続けるためにも、貪欲に強化を図っていく。