27日に開幕する第99回全国高校ラグビー選手権(大阪・花園)のBシード常翔学園(大阪)が26日、同校のグラウンドで練習をした。

今年のチームについて野上友一監督(61)は「フォワードが強く、スクラムでプレッシャーをかけられる」と自信を見せた。

人工芝のグラウンドで練習している学校もあるなか、過去に優勝5度の名門のグラウンドは淀川の河川敷にある土のグラウンドで、地域住民との共用。3年前には川の増水で水に漬かり、3カ月も使用ができなかった時期があったという。夏には誰かが花火をしたあとのゴミの片付けをすることもあった。

整地の際は、丁字形のトンボを1人は取っ手を持ち、1人は整地板を雑巾掛けのように押し、足腰を鍛えている。高校日本代表候補のプロップ為房慶次朗主将(3年)は「トレーニングの一環」と話した。

初戦は30日。大分東明と飯田(長野)の勝者と対戦する。為房は「ワクワクしている。最後の大会。燃えてる。今年は優勝したい」と6度目の優勝に向けて気持ちを込めた。【南谷竜則】