大輪の花を咲かせた。桜花学園(愛知)が夏冬連覇を達成した。高校総体に続き決勝での対戦となった岐阜女を72-67で下し、3大会ぶり22度目の優勝を飾った。残り約3分で13点リード。そこから岐阜女の驚異的な粘りに苦しみ、残り36秒では2点差に迫られたが、最後は振り切った。29日に行われる男子決勝は、連覇を目指す福岡第一と福岡大大濠との福岡県勢対決となった。

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同点への希望が込められた3点シュートはリングから大きく外れた。67-70の試合終了間際。岐阜女の林真帆(3年)は仲間の思いを背負い、厳しいマークを受ける中、ボールを放った。しかし、結果は無情だった。ボールは相手に渡り、連覇は断たれた。林は「3ポイントを決めて、勝たせたかった」。大黒柱として攻守に躍動し、チーム最多の24得点を挙げたが、大粒の涙が止まらなかった。

粘り強さは驚異的だった。第2Qでは12点差を離されるも、林の得点を皮切りに一時は逆転。最終Qでも残り3分で13点を追う展開になるも、最後は見せ場を作った。安江満夫監督は「日本一にはなれなかったが、客観的に見て日本一になる資格のある選手たちだと思う」とたたえた。