初優勝を目指すAシード御所実(奈良)が、多彩な攻撃で16強入りを決めた。

前半3分、SO高居海靖(3年)のキックパスにNO8西林勇登(3年)が反応。その内側に走り込んだプロップ津村大志主将(3年)がインゴールに飛び込んで先制した。同10分には卒業後のパナソニック入りが決まっているプロップ島田彪雅(ひゅうが、3年)がキックを相手防御裏に転がし、WTB須股草太(2年)がトライ。FW、BK一体の攻撃が光った。島田は「日本一をとりたい。竹田先生を胴上げするのが一番の目標」と言い切った。

伝統のモールも健在で、相手を翻弄(ほんろう)。隣県対決を危なげなく制したが、竹田寛行監督(59)は「朝明さんはいつも一緒に練習している仲間。だいぶ(モールの攻防で)やられてしまった。去年は(花園に)出られていない。年を越せていいですね」と冷静な口調で振り返った。